アスファルト博覧会|北海道科学大学

アスファルト舗装とは

日本の舗装の95%がアスファルト舗装です。

メリット
●完成までの時間が短い施工費用が安い
●壊れた場合の補修が簡単で安価であること
デメリット
●ひび割れや変形(わだち掘れ)が起きやすい
●そのため補修などのメンテナンスの頻度が多くなり、長期的な費用(ライフサイクルコスト)が高くなる場合がある

アスファルト舗装は層構造になっており、アスファルトを用いた表層・基層の下には、路盤(砕石)と路床(土)があります。
また北海道のような積雪寒冷地では、凍上を防ぐための凍上抑制層(砂や火山灰)がある特殊な舗装になっています。

アスファルト舗装
アスファルト舗装
表層・基層と路盤
表層・基層と路盤
表層・基層の下に路盤と路床があり、路床は凍上抑制層になっている
アスファルト舗装の構造

アスファルト混合物とは

アスファルトと砂利・砂・石粉(石灰岩を粉砕した粉)を高温(150℃くらい)で混ぜて冷やして固めたものです。

骨材
骨材
骨材を固めたもの
骨材を固めたもの

骨材の材料

アスファルトの種類

天然アスファルト

天然アスファルトは、自然に存在する原油の軽質分が蒸発して残ったものと考えられています。 例えば縄文時代の日本では、接着剤として天然アスファルトが使用されたことが分かっているほか、青森県、秋田県、新潟県などの遺跡からは、天然アスファルトが付着した矢尻や、アスファルトで補修された土器や土偶が多数、出土しています。

天然アスファルト
天然アスファルト

石油アスファルト

原油から精製されます。常温では柔らかい固体で、高温では液体になります。

石油アスファルト
石油アスファルト
石油アスファルト

アスファルト混合物の製造(アスファルトプラント)

アスファルトプラントでのアスファルト混合物製造の流れ
アスファルトプラント
アスファルトプラント

アスファルト舗装の施工

  1. 1

    敷均し(アスファルトフィニッシャ)

    敷均し(アスファルトフィニッシャ)
    敷均し(アスファルトフィニッシャ)
  2. 2

    一次転圧

    マカダムローラー
    マカダムローラー
    タンデムローラー
    タンデムローラー
  3. 3

    二次転圧

    タイヤローラー
    タイヤローラー
    タイヤローラー
    タイヤローラー

舗装の損傷

わだち掘れ
わだち掘れ
線状ひび割れ
線状ひび割れ
線状ひび割れ
線状ひび割れ
亀甲状ひび割れ
亀甲状ひび割れ
ポンピング
ポンピング

舗装の損傷(積雪寒冷地)

凍上ひび割れ
凍上ひび割れ
ポットホール
ポットホール
凍上による路面凹凸
凍上による路面凹凸
低温ひび割れ
低温ひび割れ

リサイクル

アスファルト舗装の品質を長期的に確保するため、アスファルト再生骨材の品質管理手法の改善

【繰り返しリサイクル】(再生骨材・再生混合物の製造)→(アスファルト舗装の施工)→(舗装の破損・舗装の撤去)→(再生資源化施設に堆積されたアスファルトコンクリート塊)→